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日 付 更新履歴・お知らせ・独り言・ぶつぶつ…のようなもの
09/11/08 「旧著探訪第16回」(イスラームの日常世界)をアップしました。
●昨日の日経夕刊で「インドで6000円の冷蔵庫」が売り出されたという記事があった。「チョットクール」という、日本人にはできすぎた商品名。この「チョット」は「ヒンズー語で『少し』の意味」と記事にある。LonlyPlanetの「Hindi」版フレーズブックを見ると「little(samll)= chota」とあった。「チョーター、あるいはチョッター」を日本語の語呂から「チョット」にしてしまったのかしら。紹介されている意味の「少し」も正確に言えば「小さい」であるようで、a little = thora とあった
。さて、この記事で、実は興味深く思ったのは、「ちょっと」ではなく、使われていた「ヒンズー語」という表記。すごく懐かしく感じたのである。新聞では今もこれに統一されているのだろうか。最近ではヒンドゥ(ヒンズー)教徒とヒンディー語にきちんと区別されて表記されるのが一般的になっているように思えるのだが。英語では Hindu と Hindi である。大阪大学外国語学部もヒンディー語学科である。スリランカのシンハラ人は、かつて活字世界ではシンハリ人であった。言語もシンハリ語から今はシンハラ語。Sinhalese と Sinhala。こういう表記はどんなタイミングで変わってくるのだろう。ずいぶん前、ネパールからやって来た女の子と話していて、ネパール語(だったか、人だったか)を Nepali と言って「それは蔑称ですから使わないほうがいいですよ」とたしなめられたことがあった。このへんのニュアンスがよくわからない。
『英語達人列伝』(中公新書)という本の「岡倉天心」の章に、
 What sort of 'nese are you, Chinese, or Japanese, or Javanese ?
 と、ボストンの若者から声をかけられた時、すかさず、
 What kind of 'key are you, a Yankee, or a donkey, or a monkey ?
 と、答えたというエピソードが紹介されていたが、これを読むまで 'neseに侮蔑的な意味が込められているとは知らなかった。

09/10/12 「近著探訪第14回」(ものがたり宗教史)をアップしました。
●さきほど元神戸新聞のK氏から加古川の高御位山(標高300m)に今から登る予定なんだけど…と携帯に連絡が入った。「何してるの?」。たぶんお誘いの電話であったのだろう。「仕事場にこもってます」と応えると、あきれたように「いいお天気なのに」と。青く澄みきった空に目をやったとたん、なんだかやる気がなくなってしまった。こんな不健康な過ごし方をしているとバチが当たりそうだ。今日は早々に切り上げて、ウオーキングで汗を流すか。

09/09/02


『タミル語入門』
重版出来!『タミル語入門』。おかげさまで第2刷に入りました。今後ともご愛顧のほどをお願いします。
●新しい相互リンク先:菊池寛作家育成会
●9月12〜13日に東京・代々木公園で恒例のスリランカフェスティバルが開催されます。今年も出版社アールイーさんのブースで小舎刊行物を販売いただく予定です。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
●前回「近著探訪第13回」で経済学者の松尾匡先生の新著『商人道ノスゝメ』の紹介記事をアップしたところ、先生のホームページで言及いただき、かつウチのサイトにリンクしてくださっていました。ありがとうございます。先生の前著『「はだかの王様」の経済学 現代人のためのマルクス再入門』を近著探訪第8回でアップして以来、私は熱烈な松尾ファンであります。社会科学のマクロな概念装置を駆使して、鮮やかに現代社会を切り取ってみせてくれる、その手際にしびれちゃった、のであります。続いて先日もう一冊、先生の新刊が出ました。『対話でわかる痛快明快経済学史』(日経BP)。オンライン書店のBK1で予約していたのが届いたのだけれど、むむむっ、本文横組みじゃないの! いかんです、横組みは。学生時代の教科書を読んでいるような気分になって滅入るじゃないですか。最近は小説でも横組みとやらが出ていると耳にしますが、いやな風潮です。でも松尾先生のご本だから我慢して読みます。
そういえば、同じく日経系列の版元から出ている『ナショナルジオグラフィック』も、日本語版創刊時(1995年)からもうかれこれ15年近く定期購読しているのでありますが、これも横組み。自慢じゃないけれど、ほとんどテキストを読んだことがない。ビジュアルはハイクオリティであり、たぶん文章も素敵なことが書いてあるんだろうな、と思うものの、読んでないからわからない。英語以外の初の外国語版として鳴り物入りでデビューしたのであれば、日本語にただ翻訳しましたというだけじゃなく、組版も縦にする心意気を見せてほしかった、なんて思うのは、私だけか?

09/08/12 「近著探訪第13回」(商人道ノスゝメ)をアップしました。

09/08/07 ●8月に入って、ようやく梅雨明けした。旧暦(太陽太陰暦)によると、今年は閏五月で5月が2回あった。以前紹介した旧著探訪『旧暦はくらしの羅針盤』では、<旧暦の五月は「五月雨をあつめて早し最上川」の句にもあるように、梅雨です>、閏五月の夏は、<梅雨の季節がダブルで来ることから「長雨であり、冷暑混在の複雑な長い夏」>ということらしい。直近では1998年が閏五月であった。調べてみると、その年も中国地方では梅雨明けが8月3日となりかなり遅かった。──「なるほど、旧暦はよく当たるわい」と思っていたら、先日「旧暦の閏月で気候が変動するのですか」という質問をネットで発見した。その回答が、なんと「全く根拠のない話」と一刀両断されており、ほほーっと驚きつつ読み進めると、「こういう根拠のないことを吹聴している人がいるんです」とコメントされてURLが記されていた。あれぇー見たことのあるアドレスだなあと思って目を凝らすと、ウチのアドレスだった。「ニセ科学の信奉者」とお叱りが記されていました。いやはや。それでも、ここ5年ほど、この『旧暦』を参考に明くる年の季節の移ろいをざっくりと予測するのが楽しみとなっている私としては、ほとんど当たっている……というのが実感なんだけれど。

09/07/15


『体感するモンゴル現代史』
新刊のご案内『体感するモンゴル現代史』(萩原守著)を刊行いたしました。1980年代の社会主義時代(著者は83年〜85年モンゴル国立大学に留学)から、90年代の資本主義への変革・混乱期を経て、21世紀の現在まで、著者の体験をもとに現代モンゴル30年を読み解きます。ぜひご一読のほどを。
●過日、兵庫県立大学の宇高雄志先生と一献。話題は「南方特別留学生とヒロシマ」。1943~44年の終戦直前、日本が当時占領支配していた東南アジア各国から優秀な青年約200名を日本に留学させた。大東亜共栄圏構想にからんだ事業の一環である。そのなかのひとり、マレーシア人留学生、アブドゥル・ラザク氏(現在84歳)は広島文理大学(現・広島大)に在学、そして被爆。九死に一生を得て、戦後、マハティール元首相の「ルック・イースト・プログラム」を支え続けた。いっぽう宇高先生はマレーシア科学大学での研究員時代(2002年)、大学副学長の父上が、そのラザク氏であったことから知遇を得、以後インタビューを重ねておられる。宇高先生ご自身も広島大学への勤務経験があり、「ヒロシマをみた南方特別留学生ラザク氏とマレーシア」の「戦後」を書き下ろしてもらうことになった。ご期待ください。

09/07/06 「近著探訪12」(たのしい写真)をアップしました。
●以前「旧著探訪7」で取り上げたベトナム小説『戦争の悲しみ』の日本語訳(2種類のヴァージョンが出版された)をめぐっての騒動は、昨夏いちおうの決着がついていたようです。過日M氏という方からその旨のメールをいただきました。翻訳者間の誹謗中傷合戦から裁判までの経緯がこちらのサイトからPDFでダウンロードできます。ご参考まで。
●編集者・ライターの養成講座:大阪編集教室の第65期受講生募集が始まりました。10月開講です。

09/06/01


『マラウイ記』
新刊のご案内『マラウイ記・機械エンジニアが見たアフリカの小国』(木下孝司著)を刊行いたしました。南部アフリカに位置する小さな内陸国・マラウイ共和国。JICAボランティアとして現地に赴任した著者による「ODA現場からの報告」。ご一読のほどを。
●新型インフルエンザ騒動も「終息」ではなく、こっちの表記でしょうか、「収束」気味です。一時はJR神戸線の乗客マスク装着率は90%超。通勤ラッシュ時、マスクもせず、くしゃみでもしようものなら、とんでもないことになりそうな車内の雰囲気でした。前々回「近著探訪」で紹介した『動的平衡』に、ウィルスは電子顕微鏡の発明ではじめてその存在が確認されたという下りがありましたが、だとすれば、マスク如きでウィルスの侵入・飛散を防ごうなんてナンセンスなのかも。でも、この時期、マスク装着はエチケットを超えて、社会的義務のような位置づけでした。慌てて周辺のドラッグストア巡りをしても、マスクはどこも売れ切れで、「入荷の予定はありません」と張り紙があるだけ。70年代半ばのオイルショック並の狂乱でした。二人の高校生をかかえるわが家としては、学校側からマスク装着の指示があるかもしれないと、背に腹はかえられず、暴利な価格設定のマスクを泣く泣くネットで、3箱(150枚)注文。結局、いまだ手元に届かないうちに不要になってしまいました。先週後半のJR神戸線内のマスク装着率は10%程度に急降下です。マスク姿の高校生も見かけません。とりあえず、キャンセル不可の条件だったのを、ダメ元でキャンセル・メールをしたら、入荷遅れが幸いして受け付けてくれたようです。無駄遣いせずにすんでよかった。
●近刊のご案内:『体感するモンゴル現代史』(萩原守著)。1980年代の社会主義時代から90年代の資本主義体制への変革期、そして21世紀初頭の現在まで、現代モンゴルを著者の体験を通して読み解きます。7月中旬刊行の予定です。

09/05/17


『日本語=シンハラ語小辞典』
●スリランカ情報の集積サイト「かしゃぐら通信」から『日本語=シンハラ語小辞典』が刊行されました。本書は、2005年小舎発行の『シンハラ語の話し方』(かしゃぐら通信著)の「別冊」篇となっています。『話し方』と同様に、発音はカタカナ表記なので、初心者でも大丈夫。B6判ハンディタイプで、机上だけでなく、ストリート・ユースとしても便利です。暮らしのことばを中心に厳選された2445語を収録。アマゾン「かしゃぐら通信」のウェブサイトで取り扱っています。版元はかしゃぐら通信で、本体2600円。
●新型インフルエンザがいよいよ身近になってきた。昨夜、大阪編集教室の懇親会でへべれけになって、東京から来てくれた講師と一緒に帰宅すると、ヨメさんが「あーたらッ、酔っぱらっているあいだに、えらいことになってんの、知らんでしょ」と。神戸の高校生に発症が確認され、それが辺り一帯に広がりつつあるとか。たしかに知らなんだ。感染ルート不明のまま、今朝、小・中学校は1週間の休校を決めた。講師を送りがてら駅に行くと、駅員、キオスクのおばちゃんたちは、全員マスク装備である。乗客は2割程度がマスク着用である。飲んだくれている間に世の中一変してしまったような光景である。
●ご案内しておりました『マラウイ記・機械エンジニアが見たアフリカの小国』(木下孝司著)は今月27日の刊行です。

09/05/02 近著探訪第11回「動的平衡」をアップしました。
●先日、私がかかわっている大阪編集教室という編集者・ライター養成学校の授業に、特別ゲストとしてプロボクサーの高山勝成選手に来てもらった。「インタビュー記事を書くために」というテーマで、ノンフィクション作家の城島充氏が講師兼仕切り役で、高山選手を対象にした記者会見の模擬実習である。番記者とは違って、受講生からは、想定外の、遠慮のない鋭い質問が飛び出したりして、時間はあっという間に過ぎてしまった。印象深かったのは、26歳とは思えない、高山選手の真摯で控えめな態度である。ひと言ひと言、ことばを懸命に探しながら、思いや考えを伝えていく、その純朴な姿勢からは、過去2度も世界チャンピオンになったボクサーにはとても見えず、これでほんとうに人を殴るなんてことができるのだろうか、と思えるほどの人柄であった。私はいっぺんにファンになってしまった。「ぼくら、毎日、人と殴り合うのが日常で、ほかの人にとっての非日常が日常なんです」。人の非日常を日常に生きる世界とはどういったものであるのだろう。7月に試合が予定されていると聞く。タイトル奪還を期待し、世界チャンピオンに返り咲いて、また授業に来てもらえたらうれしい。

09/04/09


『句作ノート』
●花粉症でずいぶん悩んでおられる方が目立つ。私の場合、スギではなくヒノキ。しかし、今年はずいぶん軽症です。顔面麻痺治療の神経ブロック療法が奏功しているのかもしれない。それでも突如、激しいくしゃみ・鼻水が襲ってきて、春爛漫とは裏腹に憂鬱であります。
●近刊予告です。『マラウイ記・機械エンジニアが見たアフリカの小国』(木下孝司著)。マラウイは、南部アフリカの小さな内陸国で、HIVの罹患率が20%、乳幼児の死亡率が40%を超える世界最貧国のひとつです。現地に機械設計技術者として赴任した著者の「援助の現場」と「マラウイアンとの交流」をレポートします。5月下旬刊行予定。
●先月、父親の句集を母がスポンサーになって自費出版した。『句作ノート』と題してA5判64頁で300部。100部ちょっとをとりあえず親戚・知人などに配布したところ、反響がすごかった。毎日のように手紙やはがきがどっさり届いた。これまでいくつも自費出版のお手伝いをしてきたが、はじめて身内として体験した、こうしたパーソナルメディアの楽しさは、癖になりそうです。

09/02/17

【顔面麻痺・その後】「ベル麻痺」という病名であった。病院でもらったステロイド剤は、私のばあい、頻尿の副作用があり、夜1時間ごとにおしっこが出て、寝ておれない。これではよけいに神経に負担がかかってしまいそうで困ってしまった。そんなおり「神経ブロック療法」に出会った。過緊張に陥っている交感神経を麻酔で麻痺(ブロック)させる療法である。交感神経の働きを一時的にストップさせるのだ。処置は、首に麻酔薬を注射して(恐そうだけど、ぜんぜん痛くない)、そのあと小一時間ベッドに横になっているだけ。血管収縮・血行障害を引き起こしていた過緊張状態の交感神経がブロックされると、副交感神経がぐいぐい反応し始める。血流が通常の2倍近くになって、神経系を制御している視床下部へドカドカと血が流れ込んでいく。顔面の左半分が麻痺していたので、首の左側に注射を打ってもらっていたのだが、打って数分すると、顔の左半分が熱くなり、左目は充血し、左手はぽかぽかしてくる。その結果、本来のホメオスタシス(恒常性維持)が回復してくるという理屈である。対症療法ではなく、自己治癒を促進させるもので、副作用は全くない。「ペインクリニック」と呼ばれる麻酔専門の医院で行なわれている。私は、最初の1週間はほぼ毎日、のちに隔日で通った。
●田中角栄が現役時代、このベル麻痺になったのだが、やはりこの神経ブロック療法で治したらしい。処置したのが若杉文吉という、当時東大麻酔科の先生。この先生が書かれた『星状神経節ブロック療法』(マキノ出版・1997年)という本を熟読した。たしかに理にかなっていて、200を超える症例に効果があるというのも説得力がある。花粉症、甲状腺ホルモン障害、アトピー、自律神経失調症、ぜんそくなどなど、症状の度合いにもよるが、一般的に30本から100本ほどの注射で治癒する(根気は必要)。いずれにせよ、ほとんどの病気は、交感・副交感神経のバランス崩れ(交感神経の過緊張)から血流障害を生じ、神経系・ホルモン系・免疫系をコントロールしている視床下部が不具合になることに起因する(と、エラソーに書いているが、もちろん付け焼き刃です)。ともあれ、私は注射を打つこと、16本。おかげで完治しました。ちなみにこの療法を紹介してくださったのは、若杉先生の指導のもとに「Dr.若杉」というブランドで健康ソックスを展開しているハリソンという会社の会長さん。お世話になりました。

09/01/12 ●新年早々、顔の半分が弛緩してしまった。左半分が動かない。そう、ビートたけしさん状態なのだ。顔面の筋肉をコントロールしている神経の炎症が原因だとか。「ぱぴぷぺぽ」が発声できない。唇の左半分が完全に閉じられないので、空気が抜けて破裂音がつくりだせない。「ふぁ、ふぃ、ふぅ、ふぇ、ふぉ」とまるで歯抜けのおっさん状態である。左目のまばたきができないので目が乾燥して疲れる。お茶を飲めば、口元からよだれのように垂れてしまう。たばこは口の右隅にきちんとくわえないとうまく吸えない(そこまでして吸わんでもええやろという声もあり)。困ったことになってしまった。1カ月ほどで治るだろうとの診断であるが、当面不便な日々がつづく。
●新著探訪第10回『「プガジャ」の時代』をアップしました。
「編集者・ライターをめざす」学びの場大阪編集教室第64期の受講生募集が始まります。4月開講です。

09/01/01 あけましておめでとうございます。本年もご愛顧のほどお願いいたします。
●2008年面白かった本:BEST5

1.複眼の映像─私と黒澤明(橋本忍・文藝春秋)
「用意ドン」で複数のライターがいっせいに同じシーンを書いていく。「ホン」を何よりも重視した初期クロサワ映画のシナリオ制作現場にみる息づまる死闘。テーマ、ストーリー、人物の彫り込みを、愚直なまでにひとつひとつ几帳面に積み重ねていく執拗さに圧倒された。
2.「はだかの王様」の経済学 現代人のためのマルクス再入門(松尾匡・東洋経済)
マルクスの疎外論を武器に現代の社会現象から政治経済まで、右も左も通俗を超えて、バッサバッサと斬っていく。その切れ味の妙に心底しびれた。
3.ローマから日本が見える(塩野七生・集英社文庫)
文庫本にして三十数巻にもおよぶ、あの大部な『ローマ人の物語』のお手軽版。これ1冊でわかったつもりにする予定が、結局、本編にも手が伸びて、現在5巻めに突入中。
4.旅する力 深夜特急ノート(沢木耕太郎・新潮社
海外を旅する若者が激減し、一方国内温泉旅行は活況とか。「義務としての旅」なんて言葉はもう死語かもしれない。本書によれば、人生における「経験と未経験のバランス」から導き出される「旅の適齢期」は26歳だそうだ。急げ、青年たち!
5.幕末史(半藤一利・新潮社)
明治維新の最大の功労者は将軍慶喜ではなかったか。慶喜ファンの私にとっては、龍馬や西郷などの英雄譚でもなく、また薩長史観にも偏しない、心地よい「幕末史」の語りおろし。

08/11/01 重版出来:恐る恐る刷り部数を決めてきた『シンハラ語の話し方』がこのたび3刷となった。スリランカのシンハラ語というマイナーな言語に興味を持つ方が、こんなにもいらしたのかとあらためて驚いている。「日本語気分」でシンハラ語をしゃべるという著者独自の手法も好評のようだ。母音中心の発音だから日本人には親しみやすい点もあげられる。そしてなにより、私たちの身近なところにシンハラ人が増えてきたということだろう。スリランカ料理店での私の決めのフレーズは「スィータラ・ビーラ・デンナ」(冷たい・ビール・ちょうだい)。これ一句で、お店の対応はがらりと変わる。
●新著探訪第9回『ローマから日本が見える』をアップしました。

08/09/15 ●9月17日(水)から11月30日(日)の日程で上野公園の東京国立博物館において「特別展スリランカ」が開催されます。かなり大がかりな、たぶん本邦初の大規模スリランカ展です。ぜひお訪ねください。館内ではスリランカ関連の小舎刊行物も販売しておりますので、こちらもよろしく。
●『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏2003~2008』(岩田書院)を読んだ。2003年以前の「舞台裏」は秋田の無明舎出版から出ていたので、これは「続編」にあたる。どちらも覗き見的な興味を満たしてくれたのだが、その中で「アマゾンって、こうなんだ」(続編に掲載)というコラムには大いに同感した。アマゾン流の、「在庫なし」を「在庫切れ」と表示する点に物議をかもしたことは、懐かしくも、今もそのままなので、もうあきらめているが(「在庫切れ」になっていても版元にはたっぷり在庫はあるから注文してね)、そうした表示と流通システムの隙に便乗した一部の「マーケットプレイス」出品者に言及した箇所に目が釘付けになったのだ。彼ら出品者は「在庫切れ」と表示されると、定価の2~3倍の値段をつけて暗躍する。それも間髪入れず、きめ細やかに反応する。コラムでは、こうした本がどこから仕入れられているのか、不思議に思う、といった内容であった。これは、私もながらく不思議に思っていたこと。いや、不思議というよりも不気味に思っていた。ウチの刊行物においてもしばしば見受けられる現象なのだ。本体価格1500円の本が定価6000円で売られていたことも目にしたし、2000円ほどの本であれば4000円前後の値段がつけられていることもしばしば。それも1冊きりじゃなく複数冊である。さらに驚くべきことに、刊行直後においても彼らは出没する。おいおい、まだ流通していないぞ! ウチの流通は、岩田書院さんと同じで、「地方小出版流通センター」経由で大手取次を通すので時間がかかる。だから、アマゾンでは新刊なのにいきなり「在庫切れ」と表示され(とほほ)、その横には出品者が法外な値段で販売しているという状況になる。ほんとに「どこから仕入れているんだ!」

08/09/01 ●今月13日(土)/14日(日)に東京・代々木公園で恒例のスリランカフェスティバルが開催されます。会場にブースを出展されるアールイー出版さんのご厚意で私どものスリランカ関連の刊行物も販売していただくことになりました。お近くの方はぜひお立ち寄りください。

08/08/20 ●お盆が過ぎて、すこし暑さもやわらいできたようです。太陽太陰暦では、今年の四季の移ろいは、暦通りにたんたんと。梅雨も久しぶりに暦通りに6月でした。残暑もそうひどくないはずです。9月下旬にはすっかり秋めくのではないでしょうか。以前紹介した旧著探訪『旧暦はくらしの羅針盤』に基づいた予測です。ただし来年の夏はかなり暑く、かつ長くなりそうです。2009年は旧暦では閏年で、夏が1カ月長くなるからです。「地球温暖化」の危機を叫ぶ声がさらに大きくなりそうです。
旧著探訪第15回『スリランカの悪魔祓い』をアップしました。

08/07/17 ●世界遺産登録を目指していた、中尊寺金色堂の「平泉の文化遺産」が、審査に落選した。ほかにも国内で41件の候補があるようだが、リストを眺めると、「こんなのでもええのん?」と印象を受けるものも少なからず目につく。
さて、マレーシアのジョージタウン(ペナン)とマラッカの歴史的建造物や旧市街地が世界文化遺産に決定したというニュースを耳にした。登録に向けての活動は2004年から始まっていたようであるが、町並みそのものを「遺産」にすることの難しさは、近刊『住まいと暮らしからみる多民族社会マレーシア』にくわしく著者が現地レポートしている(ぜひ読んでちょうだい!)。たとえば遺産部分と非遺産部分の線引きをどうやっていくのか。さまざまな思惑やら打算、政治的かけひき、さらには民族問題がからんできたり、一筋縄にはいかない。遺産登録はおめでたいことだとは思うものの、「登録後」も大変そうに思えるのです。
『住まいと暮らしからみる多民族社会マレーシア』の内容の一部を立ち読みコーナーにアップしました。PDFファイルで閲覧いただけます。

08/06/29 ●近著探訪第8回『「はだかの王様」の経済学 現代人のためのマルクス再入門』をアップしました。
●今日は大雨の予報だったので、早めに起きて、曇り空のもと、ひさしぶりにウオーキング。昨夜、立ち飲み屋でえんえん4時間飲み通しの毒素を排出できました。
「編集者・ライターをめざす」学びの場大阪編集教室第63期の受講生募集が始まります。10月開講です。

08/06/01 新刊のご案内『住まいと暮らしからみる多民族社会マレーシア』(宇高雄志著)を刊行いたしました。マレー系・インド系・中国系など多彩な民族で構成されるマレーシア。家族・コミュニティ・住宅事情から「民族」と「国民」を考えます。ぜひご一読を。

08/04/30 ●すっかり春の陽気です。暑いくらいです。過日、近江に行ってきました。「行く春を 近江の人と 惜しみける」(芭蕉)という一日です。司馬遼太郎さんの「街道をゆく」全43巻の第1回が「近江」なんですね。これをきっかけに「街道をゆく」にはまっています。
●ついにわが家のテレビが壊れてしまいました。20年前、ヨメさんがお嫁に持ってきたもの。ここ数カ月は画面が突然切れてしまったり、チャンネルを変えても画面が変わらないといった症状に陥っていました。壊れたのを機にテレビのない生活もいいじゃないかと家族会議になっていたのですが、若干一名(ヨメさん)の猛反対で、先日プラズマテレビがやって来ました。ふた昔まえのテレビとは大違いで、ずいぶん世の中から遅れをとっていたものだと実感しております。NHKで仕事をしている知人が以前わが家のテレビを見て「失礼ながら骨董品のようなテレビですなあ」と。テレビの仕事をしている人間のたわごとと思っておりましたが、たしかに、今となればそういえなくもなかった…か。
●来月下旬、新刊が出ます。『住まいと暮らしからみる多民族社会マレーシア』(宇高雄志著)。まちや村、郊外、市場などのフィールドワークから、多民族による多元的な文化主義の涵養が求められる現実があるいっぽうで、国民国家への統合という課題を背負ったマレーシアの今を伝えます。著者は建築学が専門。建造物のスケッチを多数掲載します。
●このサイトは月平均約10,000ページビューなんですが、4月4日午後6時から8時にかけてアクセスが集中し、たった2時間だけで7,000ページビューという前代未聞の現象がありました。なんだったのか、よくわからないまま今月も終わろうとしています。

08/03/13 Googleのブック検索というエンジンをご存じでしょうか。地球上のすべての「情報」を高度なアルゴリズムによって再編集し、ユーザーが探し求めているコンテンツを即座に提供する、という壮大なGoogleプロジェクトの一環です。ひとつのキーワードからそのことばに言及されている書籍をリストアップし、該当するページを表示してくれます。版元といたしましては、本をまるごと一冊、ネット上に公開していくという手法に、著作権といった権利関係の問題やら、Googleという一民間企業に「版元のすべて」を渡してしまうことに危惧を表明する意見も多いのですが、私どもの刊行物は順次、Googleにデータを提供していく予定です。現在、一部の刊行物がサイトにアップされています。今後、少しずつ増えていきます。ご利用ください。
旧著探訪第14回『食と健康を地理からみると』他をアップしました。
●前回記しましたi-Bookの故障は、マザーボードとハードディスクの交換で一件落着となりました。運送屋さんが引き取りにきてくれて、翌日リペアセンター着、その夕方には修理が完了して、次の日には手元に。1週間ほどかかるといわれていたのが、都合3日。迅速な対応には感謝。しかし、あっさりと「ハードディスク交換」というやり方に不満あり。データはすべて消えてしまいました。とほほ…。それ以上に気になるのは、交換されたハードディスクはどうなったのか。回り回ってジャンク市場に流れることはないのだろうか。心配になって、センターに返却を頼んだら、「厳重な管理のもとに処分したので安心ください」とのことだった。不安である。交換した部品は返却するようなシステムにしていただきたいものであります。

08/02/09 ●3日前ふだん使用しているi-Bookが突然壊れてしまった。モニタが波打ち、ありゃりゃと思うまもなく、ウンともスンとも言わなくなった。つながりにくいアップルのサポートセンターへフリーダイヤル。毎度のごとく慇懃無礼な対応にムカムカしながらも我慢し、修理を依頼。45,150円也。とほほであるが、この機械、クラシック環境を装備しているのでどうしても必要なのです。バックアップはほとんどとっておらず、ハードディスクはたぶん初期化されてしまうだろう。復旧作業のことを思うと、もうすでに疲労感が漂っている。
●今朝、ダイニングテーブル横のi-Macを立ち上げようとしたら起動しなくなっていた。次から次へとなんなんだこれは。朝から晩までつけっぱなしの家族専用の機械で、メールやネット、年賀状発行くらいしか使っていないのであるが、本来当たり前に動くべきものが動かないというのは不便である。救いはOSの再インストールでなんとかなりそうな症状であること。しかし面倒だなあ。
●本づくりのDTPは、最終モデルのG4とMacBookProを使っている。MacBookProのほうは、レイアウトソフトEdicolor8のファイルにEPSの画像を貼り付けたページはRicohのカラープリンタから出力しない。テキストのみのページはOK。不思議である。Intelとの相性が悪いようなのだ。わざわざi-Bookにファイルを移して出力していたのだが、そのi-Bookが壊れてしまった。仕事が進まない…。

08/01/01 あけましておめでとうございます。本年もご愛顧のほどお願いいたします。
●恒例によりさる30日、酒・肴持ち寄りの忘年会。粉川大義氏、松元省平氏と、今回は新たに牧師の元正章氏にも参加いただいた。もと南天荘(六甲道)の名物書店員、現在播磨の名物牧師。酒気と紫煙でむせかえる聖性のかけらもないわが事務所で、元氏より「神の教え」を拝聴する。しかし、酒席の常、それぞれが勝手な話題で酒を飲み、なんだかわからないまま時間切れ。
新著探訪第7回『村上春樹にご用心』をアップしました。
「編集者・ライターをめざす」学びの場・大阪編集教室の第62期(4月開講)の受講生募集が1月15日から始まります。「文章」や「編集」に興味をお持ちの方はのぞいてみてください。

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