熱帯語の記憶、スリランカ 著者:丹野冨雄 判型:四六判 頁数:304頁 ISBN4-931246-14-1 C0087 定価:本体1900円 + 消費税 【内容】言語をめぐる異色のスリランカ紀行 インド洋に浮かぶ小さな島熱帯スリランカ。そこで話されている話者1000万人足らずのちいさな言語シンハラ語。著者は現地でカレー料理の修業を積みながらシンハラ語を学ぶ。土間で煮炊きするおばちゃんたちから発せられる言葉の一つ一つが妙に著者の古里東北の言葉に重なりあう。比較言語学的に同系であったとする学説はない。けれど、この愉快な偶然をうっちゃっておくのはもったいない。標準日本語に収斂されていく以前の、生き生きとした東北弁を掘り起こしながら著者独自の愉快な<ダイレクト・メソッド>によるシンハラ語速修講座を展開。と、それは熱帯シンハラ語を通して熱帯日本語を発見してゆく旅であったのです。 |
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【目次】 熱帯シンハラ語を「食う」 ■お食事、いかが?/飯を「炊く」 ■カレーを食いに来た ■「食う」を使いこなす 日常茶飯のシンハラ語 ■飯を食ったら、まどろみの時 ■寝る」を使いこなす ■市場で真剣勝負の買い物をする ■ビールを飲んで語り明かす なつかしのシンハラ語 ■「て、に、を、は」を使いこなす ■断定の「だ!」、疑問の「ダ?」 ■再び「食う」を使って「あれ・これ」食う ■食後の一言 ■「ない」のレトリックを使いこなす ■古代人になってしゃべる ■あらだのあちこちを探る ■モーリスの百語 日本語の無精 ■四つの「ア」 ■無精以前 ■音へのこだわり 言語の座標 ■シンハラ語はどういう言語か ■日本語の特徴からシンハラ語を眺める シンハラ語気質 ■百円玉のジョージア・コーピー ■嘘の重さ、嘘の軽さ ■我らが花嫁、迷いたり ■ケンちゃんと“マーちゃん” ■サンフランシスコ会議の憎しみ ■あなたにも素晴らしい朝を 【著者紹介】丹野冨雄(たんの・とみお) 1951年生まれ。フリーランス・ライター。 スリランカ料理に魅かれて、現地で「カレー」の修業を積む。帰国後、東京・四ツ谷でスリランカ料理の店「トモカ」を開店。スリランカ情報の発信基地となる。95年夏、「トモカ」を閉店し、山形市郊外の山村に移住。著書に『南の島のカレーライス』、『あじまさの島見ゆ』(ともに南船北馬舎)『スリランカ』(共著・三修社) |
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