あじまさの島見ゆ -縄文幻視-


著者:丹野冨雄
判型:四六判上製
頁数:198頁
ISBN4-931246-10-9 C0021
定価:本体2000円 + 消費税

【内容】
アジア南方文化圏から日本のスーパー古代を解読する
神代七代に託された縄文異界のメッセージを読み解くと、南アジアから極東日本までを包み込んでしまう巨大な「世界単位」が浮かんできた。古事記に伝えられる神々の振舞、語られる言葉の端々から導き出されたのは、遠く南アジアと共通する世界観をもった「夏」の縄文人であった。インド、スリランカ、そして東北・出羽の地を舞台に、原日本人と原日本語をめぐって、私たちの基層文化を探る不思議満載の書。

【目次】
1.アジアの古層へ………他人の空似 / 食いしん坊の言語学 / スサノヲの泣きっぷり
2.山ノ神と呪文…………「出羽」から / 神の宿る木<松> / まつりの深層/森の人、里の人
3.地を踏む縄文ダンス…悪霊退治 / 踊る土偶 / 血の幻想、血の融合
4.神々の柱………………デウォルの壷 / インドラの魔法の杖 / オノゴロ島の橋
5.古事記の夏の匂い……安万侶の憂鬱 / あじまさの島見ゆ
6.大和言葉の原像………無精な日本語 /「たらちね」の復権 /「まぐはひ」の真相/身体語を探る
7.千年仕掛けの狂気……「勝者」の足跡 / 撃ちてし止まむ / 生贄と白い花

【著者紹介】丹野冨雄(たんの・とみお)
1951年生まれ。フリーランス・ライター。
スリランカ料理に魅かれて、現地で「カレー」の修業を積む。帰国後、東京・四ツ谷でスリランカ料理の店「トモカ」を開店。スリランカ情報の発信基地となる。95年夏、「トモカ」を閉店し、山形市郊外の山村に移住。「縄文の土地」東北を拠点にして、南アジアから極東日本までを見据えた古代南方文化圏を構想、日本の縄文・弥生をダイナミックに捉えなおす。著書に『南の島のカレーライス』『熱帯語の記憶、スリランカ』(ともに南船北馬舎)『スリランカ』(共著・三修社)

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