蓮の道 スリランカ・シンハラ文学 著者:マーティン・ウィクラマシンハ 訳者:野口忠司 判型:四六判 頁数:304頁 ISBN4-931246-17-6 C0098 定価:本体1900円 + 消費税 【内容】スリランカ・シンハラ文学の金字塔! 村の因習・世俗からの解放を願い、自らが描く理想郷に生きようとするが……。現実世界との狭間でもがき苦しむ深い闇。恋人との別れ、家族との諍い、醜聞、病……。そして死を目前にして、その失意の先に見たものは! 【書店様用注文短冊】 |
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●著者M・ウィクラマシンハが残した80以上にも及ぶ生涯作品のなかでも最高傑作と称される作品。1920年代から50年前半にかけて、村の青年アラウィンダ・ジャヤセーナが歩んだ半生。人間の心理を克明に分析し、内面の世界に深い洞察を加えた。比類なき崇高な文章で綴られたこの作品と主人公アラウィンダの性格は、その後のスリランカ文学界にかつてない波紋と論争を巻き起こした。 ●本書の原題である「ウィラーガヤ」はシンハラ語で「無欲」「欲望から解放」の意味で、『蓮の道』は翻訳書および映画化されたときのタイトルです。本書は、1963年に刊行された第八版シンハラ語版(初版は1956年)からの全訳です。 |
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【著者紹介】 ■マーティン・ウィクラマシンハ 1890年、スリランカ南部コッガラ村に生まれる。幼年期、村の長老からシンハラ、パーリ、サンスクリット各語を学び、「奇才の少年」と早くから注目される。24歳の時、処女作『リーラー』(1914)を発表。その後、ディナミナ、シルミナなどの新聞社でジャーナリストとして活躍する。結婚を経て、本格的な創作を始め、スリランカ文学史上数多くの不朽の名作を著す。代表作に『ガン・ペラリヤ(変わりゆく村)』『カリユガヤ(変革の時代)』『ユガーンタヤ(時の終焉)』(以上3部作)、そして本書『ウィラーガヤ(蓮の道)』など。1976年歿。 【訳者紹介】 ■野口忠司(のぐち・ただし) 1944年生まれ。シンハラ文学者。セイロン大学東洋学部出身。シンハラ文学・言語専攻。国際短期大学講師、外務省研修所講師、および国際協力総合研修所講師。おもな著書に『シンハラ語の入門』(大学書林、1984)、『シンハラ語辞典』(同、1992)、『日本語シンハラ語辞典』(同、1998年)など。また訳書に、E・サラッチャンドラの『亡き人』(南雲堂、1993)など。共著は『激動の文学』(信濃毎日新聞社編、1995)、『世界文学大事典』(集英社、1998)、『アジア読本・スリランカ』(河出書房新社、1998)ほか多数。 【立ち読みコーナー】Acrobat Readerが必要です。 約24k:1章 |
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