哀愁のコロフォン
著者:陰山晶平
判型:小B6判
頁数:202頁
ISBN978-4-931246-39-3 C0095
定価:本体1500円 + 消費税

【内容】
「本の話」と本をめぐるくねくね日記
南船北馬舎舎主による「ちょいヨミおやじのななめヨミ【ブックガイド】」。『活字の厨房 耳順篇』の第2弾。パンデミック下の「本の話」と、出版文化の周辺をめぐって“くねくね”しるした日々のもろもろ。

【著者紹介】
陰山晶平(かげやま・しょうへい)
1958年兵庫県生まれ。広島大学政経学部卒。南船北馬舎舎主。
著書に『活字の厨房 耳順篇』(2018年)

【目次】

はじめに

Ⅰ 本の話
・幸福のアラビアへの不幸な探険
・利他的利己主義
・「正義」って何?
・大岡裁きとソロモン王
・バグダードの“人間の盾”事件から
・砂漠の思想
・ジハーディストか、ニヒリストか
・タタールの幻影
・西サハラの“忘れられた戦争”
・収奪者を収奪せよ!
・ラクダは信頼できるか
・およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない
・象とタブー
・古代人の景色
・“30年”という射程から
・“密偵”から“旅人”へ
・破綻寸前ってか!?

Ⅱ 日誌篇
・サウダーデ
・『泥河の果てまで』
・スリランカの“時代”
・『中世の説話』
・『「反緊縮!」宣言』
・「みられる私」より「みる私」
・『クレオール物語』
・『戦場から女優へ』
・中村哲氏と福岡人
・『男はつらいよ お帰り 寅さん』
・「中東のスイス」オマーン
・『失われた時を求めて』
・ジュンク堂京都店
・マスクとウィルス
・100年前のパンデミック
・『女帝 小池百合子』
・もう一つの「ペスト」作品
・『女帝 小池百合子』再び
・Being on the road
・第5回イスラーム映画祭
・The Melody At Night, With You
・忠臣蔵と酒蔵
・パピチャ
・『鬼滅の刃』と柳田國男
・モロゾフとトルストイの娘
・『イスタンブール、時はゆるやかに』
・マイナンバーカード
・中村天風
・志賀直哉とスペイン風邪
・『脳みそカレー味』
・GDPとデフレ
・「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」
・『小倉昌男 祈りと経営』
・コンピュータ言語COBOL
・イワタ新聞明朝体
・貸借対照表の左側
・哀愁のコロフォン
・ショートショート
・『岸惠子自伝』
・追悼・写真家廣津秋義氏
・『秘闘 私の「コロナ戦争」全記録』
・『ドライブ・マイ・カー』
・『ハイファに戻って 太陽の男たち』
・小豆島と『海も暮れきる』
・『全国古本屋地図』の今昔
・ウルドゥー語入門
・須賀敦子の文章スタイル
・パワーマックG4の復活
・パンデミックの刻印
・山田錦と『管絃祭』
・「納屋を焼く」
・『益田っこ ありがたき不思議なり』
・「小室直樹文献目録」
・『火蛾』──スーフィズムの“極北”
・徳島の「花んらん」
・逸脱する翻訳

あとがき

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